入浴の福祉用具の選び方

入浴の用具

日本人はお風呂好きが多いですね。入浴は「体を清潔にする、温まる、リラックスする」ためには欠かせません。しかし、動作が複雑で身体への負荷が大きく、介助者にとっても最も負担となる重労働です。さらに、滑りやすく転倒などの危険な場面となり、体の保護も少ない分、怪我のリスクも高くなります。転倒は骨折などの身体機能を低下させるリスクが高く、介護度がさらに進行することになりますので避けたいものです。

本人や介助者の負担を軽減するためには、身体状態や住環境に適した福祉用具を選択しましょう。

入浴用イス(シャワーチェア),浴槽台,浴槽用手すり,シャワーキャリー,浴槽内昇降機,浴槽,滑り止めマット、入浴リフトの分類でご紹介します。
なお、宿泊施設などの公共的施設においては、浴室のバリアフリー化は障害者差別解消法における合理的配慮の一つとなります。設備としての住宅改修やバリアフリー化「バリアフリーのための家具や設備 」も併せてご利用ください。


入浴用イス(シャワーチェア)

入浴の用具 入浴用イス(シャワーチェア)

洗体や洗髪時に座るいすで、立上り能力が低下した方が使用します。浴槽への移乗台として使用できるものもあります。背付きや肘掛けの付いたもの、椅子部が回転するもの等、色々なタイプがありますので、身体状態と用途に合ったものを選びましょう。固定式のシャワー浴専用タイプもあります。

おすすめの製品例

宿泊施設や施設に適したシャワーシート


浴槽台

入浴の用具 浴槽台

浴槽内に置き、浴槽での立ち座りを容易に行うようにしたり、浴槽への出入りを楽にします。体力の落ちてきた方や心臓の弱い方で、腰湯の方が安全な方向けです。

おすすめの製品例


浴槽用手すり

入浴の用具 浴槽用手すり

浴槽の縁に挟み込み使用するもので、主に立位またぎの時に使用します。

おすすめの製品例


シャワーキャリー

入浴の用具 シャワーキャリー

居室や脱衣場から洗い場への移動と洗体を行うために使用します。姿勢保持の難しい方用です。トイレ用途と共有できるものがあります。

おすすめの製品例


浴槽内昇降機

入浴の用具 浴槽内昇降機

既存の浴槽に取付け座面が上下に昇降し浴槽内での立ち座りを補助するものです。浴槽にはサイズ等の制約はあります。


浴槽

入浴の用具 浴槽

一般家庭で使われる一般浴槽の他に,障害のある人や介助を要する人のためのポータブル浴槽や昇降式浴槽,開閉式浴槽,ユニット浴槽,リフト付き浴槽など特殊な浴槽があります。一般浴槽は、ここでご紹介している福祉用具を使うことで、入浴を容易に安全にします。後者は主に福祉施設に設置しますが、自宅で入浴介助する場合に使用したいものもあります。
歩行ができない方には、下の「入浴リフト」を併せて使用します。

おすすめの製品例


滑り止めマット

入浴の用具 滑り止めマット

浴槽内に敷き、立ち上がる時の滑り止めと入浴時の着座姿勢の安定化をするものです。洗い場などでの転倒予防向けの大き目のタイプもあります。

おすすめの製品例

入浴リフト

入浴の用具 入浴リフト

歩行ができない方に使用可能なものとして、浴室固定リフト・移動リフト・天井走行リフトがあります。浴室固定リフトは脱衣所・洗い場・浴槽の移動に使用します。多関節タイプ程自由度があり、脱衣所まではシャワーキャリーで移動します。移動リフト・天井走行リフトはさらに自由度があり、入浴だけでなくトイレなどの生活全般の移動・移乗に利用できるものとなります。 施設例ビデオになりますが、在宅でも天井走行リフトを設置される方がいらっしゃいます。 天井走行リフトの使用例ビデオ

おすすめの製品例

洗体用具・入浴グッズなど

片手などでも使用しやすい入浴グッズ。洗体用具は「身体の手入れや更衣を補助する用具と衣類」の「4.ボディケア用具」ページを参照ください。

おすすめの製品例

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